アルマさんは、脳性麻痺(GMFCSレベル5)と小頭症をもつ7歳の女の子です。これらの状態により、座位の保持・姿勢制御・バランスが難しく、自分で座っていることはできません。また、骨盤の後傾、座面からの滑り落ち、左右の脚の長さの違いなど、姿勢づくりに多くの課題がありました。
ご家族は、「制約の中で生活する」のではなく、アルマさんができるだけ自立し、家族と一緒に活動を楽しめる生活を実現したいと願っていました。そのために、毎日の生活に無理なく溶け込む、精密なシーティング環境を探していました。
◆ 課題:現行の姿勢保持では姿勢が崩れ、生活に負担が多かった
これまでの姿勢保持では、
- 座面からの滑り落ち
- 骨盤の後傾
- 姿勢保持に必要な体幹パッドの大きさが乗り降りの妨げる
- 姿勢が不安定によるエネルギー消費の増大
- 下肢長差への対応不足
といった問題があり、家庭生活でも学校でも、長時間の座位は大きな負担になっていました。



◆ 解決策:R82「昇降フレーム」×「xパンダ・シェイプ」
ご家族は、R82社とともに 昇降フレームに xパンダ・シェイプのアドバンスシート を組み合わせ、さらに必要なアクセサリーを選択して最適な環境を整えました。
<このシステムがもたらした主な効果>
- 滑り落ちの防止と骨盤の安定
- 左右の脚の長さの違いに個別対応できる座面構造
- サイドサポートが開閉することで移乗が格段に楽に
- 座面高の調整により、ご家庭・学校で使いやすい姿勢づくりが可能
- 適切な姿勢保持により、日中の疲労が軽減し、活動参加が向上
◆ アルマさんの毎日が変わった
アルマさんは、毎日8時から16時まで学校に通い、車椅子体操やさまざまな活動に参加しています。
新しいシーティング環境は、家庭でも学校でも自然に使えるため、「生活の一部」として無理なく定着しました。
ご両親いわく、
「正しい姿勢がとれることで、アルマにとっても、介助する私たちにとっても、一日の疲れ方がまったく違います」
兄弟姉妹と過ごす時間もより充実し、学校での活動参加も広がりました。
◆ 家族にとっての「姿勢保持装置」とは
アルマちゃんのご家庭では、姿勢保持装置は“特別なもの”ではなく、アルマさんが日常生活を自分らしく過ごすための道具として自然に置かれています。
家族の猫のミルでさえ、アルマさんのバギーや座位保持でお昼寝するほど、生活の一部になっています。

◆ まとめ:適切な姿勢サポートは「できること」を確実に広げる
この事例は、
- 精密な姿勢づくりが、生活の質と自立性を大きく変える
- ご家庭・学校どちらでも使いやすい調整機能が重要
- 成長や体型、左右差にも合わせられる柔軟なシーティングが必要
ということを改めて示しています。
購入を検討されている保護者の方、担当されている理学療法士の方にとって、
この事例が「何が改善できるのか」「どんな視点で製品を選べばよいか」の参考になれば幸いです。